一昨年に話題になったジャニーズ問題を通じて、「ビジネスと人権」という言葉を耳にした方も多いかもしれない。(1)は、グローバル化する企業活動への対応として確立してきた「ビジネスと人権」の潮流を手際よく整理する。これは、二〇一一年に国連が出した指導原則を ...
フィッシャーによれば、現代においては、鬱病や依存症などのメンタルヘルスの問題が「第一の問題」である。それらの病や障害は、現代社会が若者や労働者に強いる葛藤や矛盾を何よりも象徴する。「もし左派が資本主義リアリズムに異議申し立てを試みたいのであれば、精神 ...
日本における韓国文学ブームを牽引(けんいん)してきた斎藤真理子の著書。チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』やハン・ガン『別れを告げない』など、話題になった彼女の訳書は枚挙に暇(いとま)がない。そんな著者が、韓国語の特性や、ハ ...
昨年の本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』の続編で、シリーズ2作で計100万部を突破した人気作。周囲に安易に迎合せず、ひたすら地元・滋賀と大切な友人を思い続けて我が道を貫く成瀬あかりの愛すべきキャラクターは今作も健在です。前作同様、成瀬やその周囲 ...
第22回本屋大賞の受賞作が4月9日に発表されるのを前に、ノミネート10作を全部読んだ編集部員が読みどころを紹介します。初回は男性作家編。2015年以降の10年で男性作家の大賞はわずか1人ですが、今年の男性作家の候補4作品は、いずれも力 ...
選挙や政治家への怒りが拡散される一方で、風刺やネタ画像が嘲笑を生み、議論は揶揄にすり替わる。感情が過熱し、理性的な対話が失われたとき、社会はどうなるのか。昨年『モヤモヤする正義』(晶文社)を上梓した著者が、アメリカのトランプ現象を題材 ...
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第41回織田作之助賞の贈呈式が3月6日、大阪市内であり、「生きる演技」(河出書房新社)で受賞した町屋良平さんは「文学の可能性を信じて書いていきたい」とあいさつした。
2020年に「私たちの擬傷」(単行本刊行時に『擬傷の鳥はつかまらない』に改題)で新潮ミステリー大賞を受賞、第2作『ループ・オブ・ザ・コード』が山本周五郎賞候補、第3作『不夜島(ナイトランド)』で日本推理作家協会賞受賞、第4作『飽くなき ...
――赤ちゃんがいる家に迎え入れられた猫が、共に成長し、いずれ子どもが巣立つまでが描かれています。猫目線の気持ちの移ろいにとても癒されました。大森さんも猫を飼っていて、息子さんもお二人いるとか。その経験は絵本に反映されていますか。